やっと認知されてきた腰痛「仙腸関節障害」
健康番組にも見極めが必要
最近、高齢者人口が増加しているので、テレビではやたら健康番組が多くなってきました。
それ自体は悪いとは思わないのですが、見る側もどれが本物か偽物かを見極める必要があると思いますね!自分に当てはまる事は取り入れて、当てはまらないと思ったら下手に考え過ぎない方が良いと思います。
全ての体操が自分に合うわけではない
先週、30年以上野地接骨院に通院されているの80代の女性患者さんが来院されました。もともと膝が悪い方なのですが、テレビで見たひざに良いという体操をやったところ、逆に痛みが強くなってしまったとのことでした。
この方の場合もテレビで紹介されていた体操やリハビリが悪いのではなく、この方の症状には合ってなかっただけで、自分に合ってないと思ったら無理にやらない方が懸命だと思います。一人一人症状は微妙に違う訳で、上手くいけばいいですけどね。
やっとテレビで紹介された「仙腸関節障害」
先日、NHKの教育テレビ番組(今日の健康)で腰痛の特集をやっていました。
今までだと有名な疾患の腰椎ヘルニアとか脊柱管狭窄症がいつもメインで、どこかの大学の先生が画像を見ながら説明するというのが定番だったのですが、先日の番組では初めて、簡単ではありますが「仙腸関節」の痛みに対しての説明をしていました。
僕からしてみれば、やっと整形外科のドクターも少しだけですが認める人が出てきたな!と思えました。
今はまだマイノリティな腰痛
日本における仙腸関節障害の第一人者は、JCHO仙台病院の村上先生です。しかし、まだまだ仙腸関節障害を知らない、または理解しようとしない先生が多いのが実情です。ちなみに欧米では仙腸関節の手術も進んでいて、もう何万例もやっています。
当院に腰痛を訴えて来られる患者さんを診察すると、仙腸関節由来の痛みの方多くいます。今はまだマイノリティな分野ですが、近いうちに必ず患者さんの誰もが知る疾患の一つになるのは間違いないと確信しております。