仙腸関節障害(腰痛)
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腰痛の原因は腰椎ではなく「仙腸関節障害」

腰痛の原因は「仙腸関節」

腰の痛みを訴えて来院される患者さんの半数近くは、腰(腰椎)が本当の原因ではありません。触診や検査をしていくと、仙腸関節(腸骨と仙骨をつなぐ関節)が痛みの原因である場合が非常に多いです。この関節が原因で治療をしている患者さんが、毎日必ず何人かいます。

 

現状は「仙腸関節障害」を診断できる先生が少ない

実は、私自身が仙腸関節の障害を患っているのでよく分かるのですが、正確にこの関節の痛みを正確に診断できるドクターや治療家が本当に少ないのが現状です。

今まで数百人とこの関節の痛みを診て来ましたが、患者さんは腰(腰椎)が原因と思われて来られます。また、病院等からの転院で来られる方もみなさん腰が原因と言われた方たちです。

 

ある患者さんの例を簡単に紹介します。

 

80代の男性。家の片付けをしていて腰に激痛が走り、救急車で近くの病院に運ばれました。強い痛み止め(リリカやトラムセット)を処方されたのですが、1週間以上経っても痛みが引かず、歩くのもやっとの状態で当院に来られました。診断は腰ではなく仙腸関節だとはっきりと診断できたので、治療を開始。1週間もしないうちに薬もいらないほどに、良くなっていきました。今も定期的に治療を続けている方です。

 

仙腸関節の痛みや回復には個人差がある

しかし、仙腸関節の痛みは重症度によって回復の度合いもちがいます。また、年齢、仕事柄などによっても違ってきます。私自身は患者さんに「これだけ通えば、良くなりますよ!」と、治療日数をはっきりと区切りをつけて、診断を下すことは出来ません。ケガと違って、完治の期間は本当に個人差があるのです。

 

僕が患者でもあるので良くわかるのですが、「これだけ通えば必ず治りますますよ」と言う治療家や医者がいれば、あまり信用しない方が良いでしょうね。。