突き指の腫れがひかない、指が伸ばせない「マレットフィンガー」とは
注意が必要な突き指とは
突き指は球技をしているとよくあるケガの一つですが、軽いものは湿布をして3~4日包帯でもしていれば大抵の場合は治ります。
しかし、突き指の中でも気をつけないといけない場合がいくつかありますので、「コレはちょっとおかしいぞ…」思った場合は早めの受診をお勧めします。例えば「ちょっと、これは腫れがひどいなぁ…」とか、指先の関節が曲がった(屈曲)ままで伸びないぞ…」という場合です。
小さな骨折をしていることも
腫れがひどい場合、指の関節部分の小さな骨折であったり、靭帯が切れていたり(又は部分断裂)している場合もよくあります。指が曲がったまま伸びない場合は、指先の腱(指先を伸ばす役目)が切れていたり、腱が付いている骨が剥離骨折している場合がよくあります。
特に後者の場合は、受傷後4〜5日以内に処置をして治療をしないと手遅れとなりますから早めの受診をしてください。このケガの事をマレットフィンガーというのですが、珍しいケガではないので気をつけてください。
当院での治療法
当院でマレットフィンガーとわかった場合には、まず剥離骨折なのか、腱(伸筋腱)の断裂なのかをハッキリと診断をします。その後、指の第一関節を背屈にし、アルフェンスという固定具で1ヶ月弱必ず固定をします。
骨折にしても、腱の断裂にしても固定のやり方と期間は、ほとんど変わりません。クドいようですが、怪我をしておかしいと思ったら早目の受診を必ずしてください。