病気の解説
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足裏がピリピリ・ジリジリする「足根管症候群」とは

症状は足の裏がピリピリ、ジリジリする

足根管症候群(そっこんかんしょうこうぐん)も、MRI等の画像診断では診断が不可能です。診る側からすると、見逃しやすい病態の1つと言えます。

 

症状としては、足の裏のしびれ(踵のしびれはほとんどありません)、痛み、冷感、ほてり、筋力低下等が特徴的です。患者さんは、足の裏の感覚がピリピリ、ジンジンと表現されることが多く、歩行時や夜間にかけて症状が悪化する場合が多いようです。

 

さらに足の裏が自分の足ではない様な感じがする、氷の上を歩いているようでもあり、逆にほてる様な感じがすると言われる方もいます。

 

原因不明の場合が多い

原因は正直言って不明の場合がほとんどですが、骨折をしてギプスによる神経の圧迫やスポーツを長年やっていて足首に負担がかかっている場合、またはガングリオン(ゼリー状のものが詰まった腫瘤)が原因の場合もあります。

ギプス後やスポーツ障害を除くと、高齢者が多いのが実情です。

 

足底腱膜炎と見分けることが必要

当院では、足底筋膜炎の患者さんが割と多いのですが、足根管との鑑別は難しくありません。診断の目安としては、内くるぶしの下方の部分を押さえると足底に痛みが走る事が多いです(チネルサイン)。

 

治療はまず保存的に温め、患部を中心に理学療法を始めます。それでもダメな場合は、注射や投薬を併用します。最終的に手術の選択しかない場合のみ、末梢神経の専門医の先生がいる病院において手術をする場合もあります。

 

足裏のピリピリ、ジリジリが気になる方は、まずはお気軽にいらしてください