病気の解説
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肩(腕)が上がらない・痛みが走る「肩の腱板断裂」

腱板が傷つくと肩が上がらない

ここでは肩腱板の損傷ではなく完全断裂について少し説明したいと思います。

 

肩まわりには4つの筋肉(肩甲下筋、棘上筋、棘下筋、小円筋)がついていて、肩甲骨と上腕骨をつないで肩関節を作っています。この4つの筋肉を「腱板」といい、これらが作用することで肩(腕)を持ち上げることができます。

 

この時、特に作用するのは棘上筋になります。腱板が損傷または断裂していると、痛みが伴うのはもちろん、腕をあげることが辛くなります。

 

診断はMRIも使って確実に

肩腱板の損傷で来られる患者さんは何人も診て来ましたが、肩腱板の断裂(ここでは、棘上筋の断裂の説明です。)で来られた方は開業以来、数人しかいません。その数人の中には、現在の自分自身も含まれています。(笑えますね)

 

原因は交通事故や階段からの転落、長年の使い過ぎ等さまざまです。若い方もいますが男女差は関係なく、高齢者が多いですね。

 

診断は、問診と肩(腕)を上げてもらう検査にて判断できます。当院ではさらに確実な診断を下すため、必ず近医にてMRIまで撮ってもらうようにしています。(レントゲンだけでは不十分ですので。)

 

時間はかかるけど、手術をしない治療法もあります

そして、患者さんに腱断裂の症状を説明をして、手術をするか保存的に当院で治療をするかを患者さんと話し合って決めます。当然、手術と保存的治療のメリット・デメリットを説明して決めてもらいます。

 

当院では高齢者の方が多いため、長くかかってもいいから手術はしたくないという方が多く、保存治療を選択される場合が多いですね。若い方は仕事復帰もあるので、手術を選択する場合が多いです。

 

数人の方を保存治療にてやって来ましたが、半年前後と時間はかかりますが結果は良好ですね。笑えますが僕自身も左肩の腱板を傷めていて、自分自身で治療中なのです。

 

自己判断は危険。いつでも気軽に相談してください。

ケガでなくても摩りきれて断裂している場合も多々あります。肩(腕)の挙上が出来なくなった場合は、この疾患を疑ってみてください。勝手な自己判断は禁物です。

いつでも気軽に野地接骨院へいらしてください。

 

野地接骨院が治療で大切にすること