「お尻が痛い」原因は腰にあることも
問診や触診が大切
「お尻が痛い」と言って来られる患者さんは、当院でも多く見受けられます。病院でレントゲンやMRIまで撮ってもらったのに、腰に異常は無いのでとりあえず痛み止めを飲んで様子をみましょう!と、はっきりとした診断も分からずなかなか治らないので来られる方や、整体や鍼灸に通っていたけどなかなか治らないので来ましたという患者さんもかなりおられます。
結論から言うと、お尻の痛みの原因はいくつもあって、MRIやレントゲン等の検査では原因を断定することはほとんど出来ません。
問診や触診でお尻のどこが痛いのかを探っていくしかないのです。そして、その痛みの原因はお尻そのものなのか、それとも、お尻や腰以外から来ているものかを探って判断していくわけです。
痛みの原因は、お尻以外にあることも
お尻以外にも言えることですが、痛みの原因が痛む場所そのものにあるとは限りません。
例えばよく診察していくと腰に異常があって、座骨神経痛の痛みでお尻が痛いと感じていることもあります。この場合、原因がはっきりする訳ですから、不幸中の幸いと言えるかも知れませんね。
今まで何千人とお尻を診て来て、原因として一番多いのは仙腸関節障害ですね。次は、腰から来る座骨神経の痛みです。あとは、梨状筋による座骨神経への圧迫、大臀筋、中臀筋そのものの痛み、お尻に向かう臀皮神経を骨盤の上部で圧迫して起こる上臀皮神経障害(又は中臀皮神経障害も)など。
原因は、本当に他機にわたるので、診る方も一つの固定観念にとらわれ過ぎないようにしないといけないと思います。他にもお尻の痛みに関する事を色々と書いていますので、腰・お尻の痛みシリーズも参考にしてください。