ふくらはぎ外側のしびれは「腓骨神経麻痺」かも
主な症状
腓骨神経麻痺(ひこつしんけいまひ)の診断を下す場合には、非常に悩む場合があります。患者さんは、以下のような症状を訴えます。
- 下腿外側のしびれや軽い痛み
(膝から足首にかけての外側の所です) - 足の第1指と2指のつけ根の間の感覚鈍麻
(親指と人差し指の間の所です) - 腓骨骨頭部のチネルサイン
(膝の外側に出っぱっている所の少しだけ下の所です。その場所を押すとすねの外側にしびれ等が強くなります。) - 患側の足首の背屈力の低下
(足首をすね側に曲げようとすると力が入りづらい) - 立位が続くとつらくなる、またはたまに間欠性跛行が見られる場合がある
(間欠性跛行とはしばらく歩くとつらくなり、座って休むとまた歩く事ができることです。)
腰痛からくる神経痛と見分けることが大切
以上が腓骨神経麻痺を診断する場合の大事な事なのですが、実際の現場でははっきりとしない場合も多々あるので、患者さんとの問診をこまめにする必要があります。また、腰痛(L4~L5)からくる神経痛との鑑別が非常に大事となります。
この鑑別診断を誤ると、せっかく痛い思いをして腰の手術をしたのに脚の痛みだけが残る場合もあります。患者さん自身も自分の体の事ですから、セカンドオピニオンを受けるのも大事な事と私は思っています。
このような症状で悩んでいる方は、当院では初診に時間がかかる場合が多いので、予約してからの来院をおすすめします。