病気の解説
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かかとの前が痛い「足底腱膜炎」とは

幅広い世代に発症

足裏が痛む足底腱膜炎(そくていけんまくえん)に悩んでいる方は、痛みの強弱の違いこそあれ意外と多いのではないでしょうか?年齢も若い人から高齢者まで幅が広いです。しかし、若い人の場合と高齢者では発症の原因は全く違って来ます。

 

若い人の場合は運動のし過ぎ(陸上競技やサッカーなど走る事が多い種目など)でなる場合が多く、立ち仕事などが多い方などもなりやすいと言えます。高齢者の場合は、悲しいかな老化が原因です。

 

痛む場所は踵(かかと)の前部分

痛みの箇所は、両者ともに全く同じところです。ほとんどの患者さんが言われるところは踵の前(指寄り)の部分です。ここを押すと、強い痛みを訴えられます。

またレントゲンを撮ると、踵の前の部分に骨きょく(とげのような物)が写る場合がありますが、これは足底筋の痛みとはほとんど関係ありません。

 

足裏の治療は根気が必要

診断が確定したら治療を開始する訳ですが、痛みの強弱で治療期間も当然違ってきます。極端に言うと、この疾患は足の裏に負荷、つまり体重をかけなければ痛みも出ないので自然と治っていくのですが、現実的にはその様な事は無理ですので治療と普段の生活指導が大事になってきます。

 

この疾患の治療には患者さん自身の普段の生活の改善と協力も必要ですので、1〜2週間で治してくださいと言っても無理です。軽症の場合を除いて、じっくりと根気よく頑張ってください。

 

マラソンやプロサッカー選手などそれを職業としている人達で重症の場合には、手術を選択する場合もあります(手術の結果には賛否両論あります)。参考までに言うと、オリンピックで銀メダルを取った有森裕子さんは、本人の努力もありますが手術が上手くいった症例のお一人です。

 

どの治療方法を選択するにしても、患者さん本人にとって一番良い方法を一緒に探ります。痛みを感じたらまずは気軽に野地接骨院までいらしてください。