肌がかぶれる原因は、柔軟剤の毒性物質

化学物質過敏症とダブる事ですが、当院に来られる患者さんの中でも皮膚が非常に弱く、湿布等においてすぐにかぶれる方がほとんどになってきました。その主な原因は、柔軟剤で間違いありません。（他には合成石鹸、洗剤、シャンプー、食品添加物などなど）

今回、医師や研究者たちの発表で、柔軟剤の中には毒性の強い『イソシアネート』と云う成分が検出されました。イソシアネートとは毒性の強い揮発性の化学物質で、ごく低濃度でも肺機能や呼吸困難、目や喉の粘膜を傷めるとされています。

また、塗料や接着剤、建築資材のほか繊維加工品や保温部品などにも使われ、国内では1990年代後半から生産や輸入が急増している化学物質です。欧米では健康被害があると認定され、使用が規制されている揮発性の化学物質なのです。

遅れる日本の対応

日本では化学物質や添加物に対する認識や規制が本当に甘く、最低でも欧米並みに規制の基準がなるようにしないと、広い意味でのアレルギー患者は増えるばかりです。今後医療費も増え、社会保障費でこの国は生き詰まってしまうでしょう。

これは僕の持論ですが、予防医学や添加物、化学物質の規制に政府が本気で動くしか道は無いと思っています。現実に北欧の国では医療費が減少している国もあるのですから。