診療日誌
diary

いつの間にか骨折(圧迫骨折)の患者さんに共通すること

いつの間にか骨折で来院した3人の女性患者さん

治療を長年続けていると、同じような疾患が続く事が不思議と多々あります。先日、3人のいつの間にか骨折(圧迫骨折)の方が続いて来院されました。全て60代から80代の女性の方です。

 

60代の女性の方は、入院治療はしたくないという事だったので、往診を1ヶ月半続けて治癒に至りました。この方は二度目の圧迫骨折だったので、診る方としてもやりやすかったです。

 

80代の女性の方は、かかりつけのクリニックでもレントゲンを撮ってもらい胸腰椎の骨折がはっきりしました。しかし、老々介護の状態で、本人自身が入院治療したいのか往診が良いのか迷いかねている状態です。

 

腹痛だと思ったら胸椎の骨折だった

3人目の方は、当院から紹介した病院で膝の人工関節の手術をされた方で、70歳くらいの女性の方です。

 

術後、リハビリもかねて他患部の治療も続けている方ですが、最初は腹部を中心に痛みがあったので、総合病院の内科に駆け込んだそうです。本人はひどくなった便秘症が原因と思い、レントゲンとCTまで撮ったのですが原因がはっきりしないまま、当院に来られました。

 

触診した結果、下部胸椎の圧迫骨折が疑われたので、いつも検査等でお世話になっている先生に紹介状を書き、MRIを撮ってもらいました。その結果、圧迫骨折がはっきりと判明しました。

 

また、この方は家に居るとどうしても家事等で動いてしまうので、本人からの希望もあり入院治療してもらう事にしました。2週間たった今ではほとんど痛みは取れたと本人からも連絡がありました。しかし、後2週間は安静にして入院してくださいと本人に説明し、担当医からも同じ事を言われたということもあり納得してもらいました。

 

いつの間にか骨折の原因は、つまづきや物を持ち上げた時がほとんど

今回の3人にも共通していることですが、いつの間にか骨折の原因はちょっとつまずいたとか、物を持ち上げた時に痛めている事がほとんどです。

 

また、レントゲンでははっきりとしない場合もあるので、当院では必ずMRIの検査依頼をするようにしています。クリニック等でのレントゲンだけでは見逃す場合もあるので、診る側も問診と触診をきちんとやるべき疾患の一つと言える思います。

 

野地接骨院が治療で大切にすること