仙腸関節障害(腰痛)
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夜中に突然の腰痛。救急車で運ばれた患者さん。

痛み止めの薬も効かない強烈な腰痛

70代、男性の患者さんの症例です。

夜に突然腰が痛み出し、我慢出來ないぐらいの痛みに。患者さん自身で救急車を呼び、湘南台の病院に運ばれたとの事でした。

 

その後はあらゆる検査をするも原因がはっきりとわからず、強い痛み止めの薬(リリカ、トラムセット)も効果が無く、1ヶ月近く痛みと戦っていたとの事でした。

 

診断の結果、典型的な仙腸関節障害

当院に来られた時は、這う様な感じでした。

さっそく問診をして、どこが痛いのかワンフィンガーテストを行いました。ワンフィンガーテストとは、患者さん本人に何処が痛いのか指先で指し示してもらうテストのことを言います。

 

診断の末、原因ははっきり特定できました。典型的な左右の仙腸関節障害です。

 

私の知っている限り、仙腸関節障害を診れる整形外科のドクターはこの近辺にはいないのが現状です。仙腸関節障害はレントゲン、MRIでも診断出来ないこともあり、余計に見逃されてしまいがちです。

 

お尻や腰、下腹部、鼠径部まで痛い「仙腸関節障害(腰痛)」とは

 

レントゲンに写らなくても診断できます。諦めないで。

治療は半年以上掛かりましたが、週2回根気よく通われ完治に至りました。

 

この疾患の厄介なところは、レントゲンなどの画像検査では診断がつきません。ですが、患者さんの痛みを訴える箇所と、いくつかのトリガーポイント(痛む箇所)さえわかれば確実に診断はつきます。だから決して諦め無いで下さいね。