指を伸ばすと痛い「バネ指」治療は固定が大切
バネ指は圧倒的に女性に多い
この疾患は、男性より女性に圧倒的に多く発症します。
例えば、パソコン業務が多い方や手芸が好きな人、握ってするスポーツ(ゴルフやテニス等)をする方に多く見られます。それと、はっきりとした原因がなく加齢からくるのが一番ですね。
バネ指は、腱鞘炎が悪化した場合に起こります。腱鞘炎の悪化した所にこぶ状の物ができ、それが腱の動きをじゃましている状態なのです。
バネ指の一番の原因は加齢
前段にも書いたように、悲しいかな一番の原因は加齢です。腱鞘炎のページで説明していますが、要は油切れの状態なのです。自転車のチェーンを想像してください。
古くなったチェーンは常に油をさして手入れをしていないと錆びついて来て、音がしてくるでしょう?それと同じ事なのです。放っておくとますます悪化して、指が曲がったままで伸ばすのがつらくなるので、早めの治療をした方が無難ですね!
バネ指の治療は固定を中心に
保存的な治療としては、悪化している指の背部にテーピングをして患部の指が曲がらないようにします。そして、超音波等で治療をしていきます。また、テーピングで固定が弱い場合は、簡単な指の固定具を使う場合もあります。
その状態で1〜2ヵ月様子をみても駄目な場合は、私が知っている先生に紹介してブロック注射(麻酔薬を注射して鎮静化をはかります)を1回から2回してもらいます。
ブロック注射にしても上手い先生もいれば下手な先生(?)もいるので、僕の方から先生をして紹介しています。それでも効果のない場合は、切開をして腱鞘の鞘の部分を切断します。
おかしいなと思ったら早めの治療を
今まで何十人とバネ指の患者さんを診て来ましたが、切開までになった人は一人だけです。おかしいなと思ったら、早めの受診をおすすめします。